決まり切った局面で長考して時間を使って疲れるより、勝負どころの場面で、深い集中力を発揮できることが大切。
将棋棋士:羽生善治
- 「この本、読んだけど正直あまりよくわからない、自分以外の人の感想が知りたい」
- 「本の情報を事前に知りたい」
- 「本を読む時間がない、ザックリとで良いから内容を知りたい」
ボクも「オススメされたから読んだけど、読んでみてもあまり理解できなかった」ということがよくあり、要約サイトをよく利用しています。
事前に要約サイトを読んでから本を読んでみると意外と内容がスラスラ入っていきます。
また、自身でも是非「要約化して人への説明」をチャレンジしてみてください。
理解が深まった自己満足ではなく、記憶が定着するので知識が積み重なる感覚が得られます。
今回紹介する本はコチラ。
目次
どんな本なの?
- 集中しないといけないのに気が散って集中できない
- 集中できる時間を増やしたい
- 自宅にいても集中できない
ほとんどの人が「集中力」について「なんとな〜く」でしか理解できていません。
そのため、
無駄にダラダラ仕事をしてしまったたり、
しっかり休んだのに月曜日から集中できない、
といった日々を過ごしてしまいます。
この本を読んで理解を深め、正しく集中しましょう!
どんな本なの?
著者メンタリストDai Goさんは数々の本の著者としても非常に有名な方ですが、
その中でも最も売れた本が本書になっています(2022年11月時点)
毎日の壮大なインプット・アウトプット量。
その集中力はどうやって持続させているのか?
集中力の鍛え方から休憩方法まで即効性の高いメンタリズム18選を紹介しています。
18選もあるので全てを行う必要はなく、
色々試して自分に合ったものを試してみてください。
モグラビト
本の題目は以下の通り
- 第1章 集中力を自在に操る三つのルール
- 第2章 高い集中力を生み出す七つのエンジン
- 第3章 疲れをリセットする三つの回復法
- 第4章 集中力を自動で作り出す五つの時間術
著者情報
メンタリストDaiGo
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。
人の心をつくることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。
英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。
その後、活動をビジネスおよびアカデミックな方向へと転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授として活動中。
日々インプットした膨大な情報・スキルを独自の勉強法で体得し、驚異的な成果をあげ続けている。
著書は累計330万部。
『自分を操る超集中力』『人を操る禁断の文章術』(ともにかんき出版)、『週40時間の自由をつくる超時間術』(実務教育出版)ほかヒット作多数。
ブログはコチラ
https://daigoblog.jp/
youtube
https://youtu.be/m5gVluL_pq8
DaiGoさん監修
知識のNetFlixを目指して作られた「Dラボ」
https://daigovideolab.jp/landing
要約
それでは大きく3つの要点に絞り、実際に僕が利用しているを含めて説明させて頂きます。
- そもそも集中力とは何か?
- 集中力の回復方法
- 集中力を持続するためのテクニック
◆そもそも集中力とは何か?
集中力の源は、「ウィルパワー」という思考や感情をコントロールする力のことを指します。
ウィルパワーを高めるには、「ウィルパワーを増やす」「ウィルパワーの消費量を節約する」という2つの方法がある。
○ウィルパワーを増やすには?
ウィルパワーは脳の前頭前野にあるそうで、筋肉と同じように実は鍛えることができます。
ウィルパワーを増やす実験として以下のような実験があります。
2週間以下の対応してもらい、ウィルパワーがどれだけ増えたかを確認する実験を行いました。
・常に姿勢を気をつける
・食べたものの記録
・常にポジティヴでいる
結果
最もウィルパワーが上がったのは「常に姿勢を気をつける」グループでした。
実は何かをやらないようにする、ということは実はかなりの集中力を利用しているんですね。
○ウィルパワーの消費量を節約するには?
選択の科学で有名なシーナ・アイエンガー教授は以下の実験を行いました。
訪問、購入はお客さんの自由。訪問割合、購入割合はどのようになったでしょうか。
結果
訪問者は24種類のジャムの方が沢山の人が訪れましたが、
購入者は6種類のジャムの方が多い結果になりました(その数10倍以上!!)
人は沢山の選択肢が残されていると、
それだけで集中力を消費してしまって決断が下せなくなる。
ということがわかっています。
Appleの創始者としても有名なスティーブジョブズさんは、
ファッションの無駄な決定をなくすために、
毎日同じコーディネートで通っていたことは有名なお話です。
先延ばしでタスクを放置しておくと、
「今日はどの作業をしようか〜」となって無駄に集中力を消費してしまうので、
すぐ終わるような細かいタスクはどこかにまとめておき、一気にやってしまうのが吉です。
◆集中力の回復方法
集中力は実は脳の力で引き起こされ、実は脳は疲れ知らず。と言われています。
でも実際に集中すると疲れが生じ、
厚生省が行った調査では7割の人慢性的な疲れを感じている、と回答されています。
実は集中すると心、体、神経が疲れ、それぞれに適した休憩方法が必要になります。
今回はその中で体と心の疲れの回復を紹介します。
○睡眠(体の回復)
よく「休憩時間だー」と言ってゲームや本を読む方をお見受けしますが、
脳にとって集中すべき項目の違いがわからないため、
折角の休憩時間なのにかえってウィルパワーを消耗してしまう結果になってしまいます。
ゲームや読書はリラックス・ストレス解消にはなるかもしれませんが、
集中力の回復には向いていません。
では、手っ取り早く集中力を回復させるのに向いているのは?
それはズバリ『睡眠』です。
「日中に疲れを回復させたい」けど仕事中に眠るわけには。。。
そんな方には仕事の休憩時間に15分の睡眠をオススメします。
目を閉じるだけでも効果が絶大で、3時間の睡眠にも匹敵します。
30分以上寝てしまうとかえって集中力が落ちてしまうので、そこは気をつけましょう。
○不安(心の不安)
体は回復しても心の負担が残っていたらやっぱり集中力は続きません。
不安に対して効果的なのが紙に書き出す、です。
紙に書き出すことに関しては
シカゴのシアン・バイロック教授の行った実験があります。
試験前にある対応
1回目:ベストを尽くすように!
2回目:「プレッシャー」を加える
プレッシャーを加えられたあと、被験者には二つの行動を取ってもらい、その結果の差を測ってみました。
- 不安を紙に書き出してもらう
- 何もしないで待っていてもらう
結果
不安を紙に書き出してもらったグループは何もしなかったグループに比べ、
2回目のテストの点は平均5%Upしました。
(何もしなかったグループはー12%Down)
紙に書き出すテクニックについては
「すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法」にも明記しており、
コチラについてまとめたブログもありますのでよろしければどうぞ。
◆集中力を持続するためのテクニック
最後に僕も利用している集中力が持続するためのテクニックを紹介します
※本書では三つ紹介していますが、僕が継続して実施しているテクニックを紹介します。
ポモドーロ・テクニック
最近よく耳にする「ポモドーロ・テクニック」。
やり方はとっても簡単。
25分の間集中、5分間休む、のループを繰り返すだけ、
ただし、集中する内容は一つだけ。
「もっと集中できるのに。。。」
と感じている方、「パーキソンの法則」の法則というのをご存知でしょうか。
時間があるからなんでもやってしまう、
という状況は脳の選択肢が増えてしまい、却って集中力が落ちてしまいます。
(最初に説明した選択の科学の実験と同じですね)
実際に測るのが面倒だよ!という方
Youtubeで「ポモドーロ」と入力すると、
以下のようなサイトが出てくるの勉強や仕事、色々な場面で是非とも利用してください。
森の雨で集中!生産性の高まるBGMタイマー【ポモドーロタイマー】【勉強用・作業用BGM】【作業効率の上がるBGM】
まとめと感想
今回お話ししたテクニックは著書のほんの一部で
僕自身がやって特に効果があったものだけを抜粋しています。
是非一度購入してみて実際に試してみてはいかがでしょうか。
今回のお話しの要点は以下の通りです。
◆集中力とは?
集中力=ウィルパワーのこと、
正しく利用しないと消耗してしまうが、鍛えることができる。
ウィルパワーの消費が大きい作業:選択
◆集中力の回復方法
疲れの正体:心・体・神経、がある。
それぞれに対応した回復方法が必要。
心の回復:紙に書き出す
体の回復:睡眠を取る(目を瞑るだけでも効果あり)
◆集中力を持続するためのテクニック
ポロモードテクニック
25分集中して5分休憩、を1クールで繰り返す。
モグラビト
身につくまで何度か読み返すことをオススメします。