ディズニー最高傑作ともいえる(自分で言ってるだけですがw)「モアナと伝説の海」の続きが遂に出ましたね。映画館でリアルタイムで見ることはかないませんでしたが、AmazonPrimeで見ることができたので早速記事にしました!!
前作を見ていない方は以下の記事をどうぞ。
モアナと伝説の海の裏話が知りたい!
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ストーリー
あの『モアナと伝説の海』の冒険から3年後、新たな島々、人々を探してモアナは大海を一人で旅を続けていた。そんな中、モアナは「過去、海を超えて人々は交流があったものの、人間を憎む神によって引き裂かれた」という伝説を知り、その呪いを解くために新たな仲間を引き連れてモトゥフェトゥをめざします。島長の娘から正式に村長になったモアナの新しい冒険が今始まります。
感想
結論から話すと、前作『モアナ』同様、今回もかなりの名作と呼ぶべき内容で、最後まで大満足の作品でした。
前作では、モアナがマウイの協力を得て、海を救うために旅をするという流れでしたよね。どちらかというと、マウイや海の力に支えられて進んでいく物語だった印象です。
でも今回は、モアナが自分で仲間に指示を出し、チームをまとめながら前へ進んでいく、まさに「モアナが主人公」の物語になっています。
よくある「リーダーになった途端に性格が変わっちゃう主人公」とは違って、モアナはちゃんと1作目のまま。あのノリの良さでチームの空気を和ませたり、人の心をつかむのが上手かったりと、1の延長線上にある成長がしっかり描かれているのが嬉しかったです。
船をスッと操ったり、オールを使って戦ったりと、細かな所作や動きにも「モアナ、成長したなぁ…」と感じられる瞬間がたくさんあって、前作を観ているからこそグッとくるポイントが随所にありました。
正体不明のマタンギや退治されないナロなど、あえて残された謎が多いのも今回の特徴。続編への伏線と見ればワクワク要素ですが、「投げっぱなし」と感じた人もいるようで、その点は賛否が分かれそうです。
総評(より詳しく本作を知りたい方へ)
この章では、映像、キャラクター、音楽、構成、ストーリー、アクションシーンの楽しさの6つの観点から、⭐️5段階で評価します。
- 映像:⭐⭐⭐⭐⭐
- キャラクター:⭐⭐⭐⭐⭐
- ストーリー:⭐⭐⭐⭐⭐
- 音楽:⭐⭐⭐⭐⭐
- 構成:⭐⭐⭐⭐⭐
- アクションシーンの楽しさ:⭐⭐⭐⭐⭐
映像は⭐️5
前作でも高く評価された映像美ですが、今作ではそのクオリティをさらに更新してきました。続編アニメ映画では、まれに映像表現が簡素になるケースもあるので少し不安でしたが、その心配はまったくの杞憂。むしろ、より洗練された映像に魅了されっぱなしでした。
海のきらめきや波の動きといった自然描写のリアリティはそのままに、魔界の不気味さ、嵐の迫力など、新たな舞台ごとに異なる「美しさ」がしっかり描き分けられていて、まるで自分が旅しているかのような没入感がありました。
また、今回はアクションシーンもよりダイナミックに進化。モアナが海を舞台に軽やかに動くシーンは、その動きの滑らかさも相まって見応え抜群。映像表現としても、一つひとつの動きに「気持ちよさ」が宿っており、何度も見返したくなる完成度でした。
キャラクターは⭐️5
今作では、前作から引き続き登場するキャラクターに加えて、プアと新たな仲間たちが4人加わり、チーム感が一気にアップ。
それぞれに個性が強く、クセのある面々ばかりなのですが、そんなバラバラなメンバーを自然にまとめていくモアナの包容力が際立っています。まさに“リーダーとしての器”が見えるパートです。
中でも注目したいのが、新キャラクターシメア。
彼女の存在によって、これまであまり描かれなかった「旅立つ側」と「送り出す側」の心情にしっかりスポットが当たり、1作目とはまた違った視点から“旅”を感じることができました。これ、地味だけどすごく良いポイントです。
唯一、ロトのキャラ作りには賛否が分かれそうな印象。運送中の船を壊したり、ちょっとやりすぎな面もありますが、扱いの難しい天才の表現としてはありかもしれません。
敵キャラについては今回はやや描写が控えめでしたが、メインの敵というより“背景”としての役割に徹していた印象。
ただ、新キャラたちの魅力がそれを補って余りあるので、個人的には大満足。次回作(があるなら)でさらに掘り下げてくれることを期待しています。
ストーリーは⭐️5
続編映画でありがちな「前作との矛盾」も、本作ではほとんど見られず、その点だけでも非常に好印象でした。
今作は、モアナの成長がしっかり描かれているだけでなく、物語全体がモアナ自身の視点と決断を軸に構成されているのが印象的です。すでにリーダーという立場に就いてはいるものの、仲間を率いるという難しさや責任に悩みながら進んでいく様子が丁寧に描かれています。
前作では「1人で突っ走るタイプ」だったモアナが、今作では仲間の意見に耳を傾けたり、失敗に苦しんだりする姿を通して、精神的にも大きく成長したことが実感できます。だからこそ、観ている側も「これがモアナの続きの物語なんだ」と自然に納得し、感情移入できるのがとても良かったです。
音楽は⭐️5
今作は全体的にノリの良い曲が多いだけでなく、一曲一曲が非常に丁寧に作り込まれている印象でした。
歌詞の内容やメロディがモアナの感情や物語の流れにしっかりリンクしていて、観ているこちらも感情の波に自然と乗れる構成になっています。
中でも、マタンギの曲の存在感はすごかったですね。不気味さとどこか陽気なリズムが混ざったようなあの曲は、マタンギの登場シーンが短いにも関わらず強く印象に残ります。
また、すべての楽曲がモアナの心境に寄り添ってタイミング良く流れるのも素晴らしく、場面転換と音楽がシンクロしているので違和感なく物語に没入できました。
ただ、今回もモアナの楽曲はリズムが独特で、聞いていて心地よいものの口ずさめるようになるまで少し時間がかかる印象です。逆に言えば、それだけ曲に奥行きがある証拠とも言えますね。
構成は⭐️5
今作で前作以上に感動したのは、やはりその構成力。
あの大冒険から3年後のストーリーですが、視聴者を置いていかず、徐々にモアナの世界へ引き戻すオープニングの作りが見事なんですよね。
年齢を重ねた両親や妹の描写、そして前作よりもリーダーとして讃えられているモアナの姿がしっかり描かれていて、「あぁ、あれから3年経ったけど、やっぱりモアナはモアナだな」と思わせてくれます。
さらに今作は、場面や心境の変化に合わせてタイミングよく歌を挿入することで、テンポが非常に良く、子どもでも飽きずに最後まで楽しめるテンポ感が保たれています。
特に感心したのがその臨場感。モアナが悩むシーンでは静かな音楽で内面に寄り添い、仲間と目標に向かって突き進む場面ではリズミカルで楽しい曲が流れる。音楽と物語がしっかり連動しているからこそ、観ているこちらも自然と物語に没入できました。
アクションシーンの楽しさ⭐️5
今作のアクション、かなり進化してました…!
映像の美しさでも触れましたが、今回はとにかくモアナ自身が動くシーンが多くて、その分、彼女の成長や決断力が“動き”としてダイレクトに伝わってくるんですよね。
前作ではどちらかといえばマウイに頼る場面も多かったのが、今作ではモアナが前線に立ってチームを引っ張っていく。その姿が本当に頼もしい。
特に印象的だったのは、海を自在に操りながら戦うシーンや、オールを武器のように使いこなす場面。スピード感・重み・迫力がしっかり伝わってきて、観ていて純粋にワクワクしました。
ファンタジー的な演出もたっぷりで、「現実ではあり得ないけど納得できる動き」がすごくうまくデザインされているんですよね。これはもう、アニメーションだからこそ表現できる醍醐味。
考察:モアナに何が起きたのか?
本作で最も印象に残るのは、終盤で訪れるあの幻想的な描写。
タラおばあちゃんの登場、そして海中でのやり取り…これは果たして夢なのか、死後の世界なのか?
モアナは一体、あの瞬間に何を経験したのか。
ラストで現れた神秘的な刺青の意味とは——?
本記事では、このシーンを中心に「モアナが半神半人になったのでは?」という仮説をもとに考察していきます。
マウイが半神半人になった経緯
まず、モアナの世界で「半神半人」といえばマウイが代表的な存在。
彼は前作で「赤ん坊の頃に親に捨てられたが、神々に拾われ、力を授かった」と語っています。
また、「マウイは釣り針がなければマウイじゃない」とも発言しており、彼の力が神々との契約や道具に由来することも分かります。
つまり、マウイは“海に捨てられた”ことでいったん「人間としての死」を迎えたのち、神に救われたことで「半神半人」として生まれ変わったのではないかと考えられます。
実際に、マウイの身体にはこれまでの冒険や勝利が刺青として刻まれていくという描写もありますよね。
この流れ、今回モアナに起きた展開と非常に似ていませんか?
モアナは一度死んだ?タラのセリフの意味
物語の終盤、タラおばあちゃん(故人)はモアナにこう語りかけます。
「これからは、会う形が変わるだけ」
このセリフ、よく考えると少し奇妙ではないでしょうか?
なぜなら、本作の冒頭からすでにモアナはタラと“普通に会話している”からです。
幽霊として登場している祖母に今さら「会う形が変わる」と言われても、何かが腑に落ちません。
ここで注目すべきは、終盤のあの場面で、マウイにもタラがおそらく見えていたという点です。
つまり、タラは「モアナにしか見えない存在」ではなく、「神や半神の領域に属する者に見える存在」として描かれているのです。
このことから推察できるのは、モアナがその瞬間、「普通の人間ではなくなった」ことの暗示です。
もしかすると、モアナはあのシーンで一度「人としての死」を迎え、神の領域へと近づいた。
だからこそ、タラとの「見え方」も変わり、今後は別の形で導くことになる——そう解釈できます。
この解釈をさらに補強するのが、タラおばあちゃんとの再会シーンです。
モアナが新たなオールを受け取り、再び立ち上がる場面——よく見ると、周囲に立つ人々の配置がテフィティのマークそのものになっているのです。
テフィティといえば、前作で海や生命の源を象徴する存在。
そのマークの中心にモアナが立つ構図は、彼女が人としての死を超え、神の役割を継承する瞬間を示すビジュアル的な暗示にも見えます。
この演出は言葉より雄弁で、本作のテーマを象徴する重要なカットのひとつでしょう。
モアナ3の展開予想!!今後どうなるのか?
今作ではナロ本体が直接戦うこともなく、まだ力を温存している印象でした。
しかし、半神半人となったモアナが次作でどんな力を発揮するのか——その可能性は無限大です。
新たに得た力が何なのかはまだ明かされていませんが、モアナの成長とともに海や自然を超えた力が描かれるかもしれません。
その一方で、ナロの真の姿や目的もついに明らかになり、前作を超える壮絶な戦いが繰り広げられることは間違いないでしょう。
また、これはあくまで個人的な予想ですが、モアナは半神半人となったことで年を取らなくなったはず。
そのため、成長したシメアがいつかモアナに追いつき、、、2人で海を駆け巡る新たな冒険が描かれる。そんな展開もあるかもしれません。
さらに、まだ謎多きマタンギとの因縁の解明など、モアナ、未回収の伏線がどう物語に絡んでくるのか——期待は膨らむばかりです。
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