僕は就職してから5年間、SESとして各地に赴き様々な作業をしていました。
この記事では以下の質問に答えています。
- SESってどんなことしてるの?
- イメージ悪いけどぶっちゃけどうなの?
- 就職先の候補として入れて大丈夫?
大手から小さい会社まで、SESとして様々な会社に赴いていたのである程度のことはわかります。現状では既に業務を離れているので忖度なく明記しようと思います。
この記事を書いた人
モグラビト
SES5年間、社内SE3年、メーカー勤務2年の実績。
自宅でアプリ開発を実施中。
そもそもSESって何?
SESとは
SESは(システムエンジニアリングサービス)といい、お客様先にシステムエンジニアを派遣すること(技術派遣)を言います。
派遣されたシステムエンジニアはお客様先に常駐し、システムに関する労働(ソフトウェアやシステムの開発・保守・運用作業など)を提供します。
派遣後はお客様先のルール・指示に従って業務します。
実際の仕事の流れは?
実際の仕事が決まるまでの流れは、会社によって異なりますが大まかには下記の流れに沿って決まります。
派遣先が決まるまでの流れ
中途採用の社員と合わせて派遣されるなど配慮があります
1対1のケースもありますし、他の派遣企業も含めての面談などもあります。
面談で聞かれる内容はどういう経験があるか、どんなことができるかなど基本的な事柄を質問されます。
合格すればSTEP.4へ不合格の場合はSTEP.1へ戻ります。
お客様先でのルール確認や契約を書いたり、実際に業務できる形へもっていきます。
面談
派遣先が決まるまでは、基本的に雇用会社において待機します。その間は、開発の勉強や、自社のシステム開発に加わったりします。待機は正直楽ですが、自社内での肩身は非常に狭いです。。。
派遣されていない状態では給与が出ない会社も稀にあります。
SESの仕事を希望される方は給与の有無を必ず確認するようにしましょう!
派遣先での仕事の流れ
派遣先での流れはお客様によって異なりますが、基本的な流れは同じです。
- 紹介(自社システム、メンバー、会社ルールなど)
- 実際の開発方法について説明、作業の割り振り
出社時間、退社時間は基本的にお客様先に合わせて作業する形になります。
SESのメリットデメリットについて
現場によって個体差があると思いまうので、全体的にすべての現場に当てはまると思う内容を記載しています。
良い点
様々な種類の仕事ができる
自社のシステム開発にはない一番の強みだと思います。多種多様な会社に派遣されるので色々な仕事を経験できます。
※現場に何年も拘束されるケースもありますが、上司との交渉次第では抜けることも可能です。
嫌な人間関係に縛られない
結構この利点でSESを選ぶ人も多いです。
実際、鬱になる原因の一つは人間関係の悩み。特に小さな企業では人事異動が難しくずっと嫌な人と過ごすこともあります。
どの職場にも合わない上司やお客様は存在しますが、SESでは柔軟性があり、「あと〇〇カ月の辛抱!」と考えることで案外乗り切れることがあります。嫌な状況に長くとどまらず、次なる挑戦に移れるのもSESの利点。人間関係のストレスから解放され、自分のキャリアを自在に構築することが可能です。
自身の能力が認められる感動
これもSESの魅力の一つ。正直に言って、SESは実力が問われる社会であり、他の一般企業とは異なり、使えない人材を即座に切り捨てることができます(私が聞いた中での最短は1週間でした)。何時までも使えない人材と仕事をさせられない、という見方もできますが。。。
一方で、極めてまれなケースではありますが、お客様から「うちに転職を考えてみないか?」という声をいただくことがあります。これは自身の能力が認められた瞬間であり、非常に嬉しい経験です。このような機会は、自社開発では得られない貴重な経験だと思います。SESでの仕事は厳しい一方で、自分の実力を評価され、外部からの認められることで、大きな達成感と自信を得ることができます。
開発のための設備が期待できる
何名もSESを受け入れている会社はある程度の開発のための設備が整っています。自社開発の場合は社員を緩く長く育てていく傾向があるので、資料は最低限、あとは経験していけば育っていく、といった傾向があるので、資料関係が全くないケースが多いです。ですが、SESを受け入れる文化があるシステム会社では、システムの設計書、参考資料、作業のやり方のマニュアルなどが一通り揃っているケースが多いです。
悪い点
会社によってピンキリ
SESの会社もピンからキリまで色々あります。
1次請けが多い会社に就職できれば待遇面もよく給与もかなり保証されますが、
3次請け4次請けが多い会社に就職すると馬車馬のように働かされ給料も低いです。
システム開発を依頼するされる会社からの請負数を表す用語。
大きなシステムであれば請負の会社数も多く、小さなシステムだと請負の会社数は少ない。
一般的に
1次請:直接依頼される立ち位置。要件定義から依頼されるので自由度も高い。
2次請:開発・テストがメインのケースが多い(設計も時々)。
3次請〜:自由度も低く、開発日数も上から指定される期限なので残業必須。
SESの会社に転職する際には
「全体の案件のどれぐらいが1次請の案件でしょうか」という質問は必須です。
自信がない人は転職エージェントを利用しましょう。
嫌な仕事を押し付けられる可能性がある
いつまでも会社に残ってくれるわけではない社員に、能力を伸ばす魅力的な仕事を依頼することは珍しいです。お客様側も高額な費用を支払って引き入れているため、基本的には雑用をさせることはないのですが、能力向上に繋がらないつまらない仕事を任されることもあるかもしれません。
もちろん、関係性が向上すれば仕事の内容も良くなることがありますが、関係性を築くには1~2か月はかかることもあります。その期間中はつまらない仕事に取り組まなければならないこともあります。SESの仕事は挑戦と充実感がある一方で、時には忍耐と辛抱が求められることも覚えておくべきです。
自分が派遣される仕事の品質や環境が、まるでガチャポンのように運次第で大きく変わる状況を指します。この言葉は、派遣先によって今後の仕事の充実度や労働条件に天地の差が出ることを強調しています。
仕事仲間の感覚が薄い
勤めている会社(派遣元)の同僚については、会社側も色々と工夫するものの、普通の企業と比べて仲間感覚が薄く、仕事仲間が出来づらいです。
原因としてはやはり
- 基本的に現場が違うので話す機会が少ない
- 仕事内容が違うので技術力に差がある
などが挙げられます。
派遣先での仲間は現場によるので何とも言えませんが、
派遣社員同士で仲良くなったり、派遣先の社員と仲良くなったりはありますが、
現場を離れてからも仲の良いケースは稀ではないでしょうか。
モグラビト
技術力がないのにSESは悲惨です。日々技術の勉強が必要になります。
下記にこれからSEとして働く人へ向けた記事を記載しています。
よろしければどうぞ。
SESについてのまとめ
SESのメリットデメリット
〇メリット
- 様々な種類の仕事ができる
- 認められた瞬間が感動
- 開発のための設備が期待できる
〇デメリット
- 給料面がとにかく悪い
- 嫌な仕事を押し付けられる可能性が高い
- 仕事仲間の感覚が薄い
SESについてのお話をさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか?
僕個人としての意見としては、入社1~3年ぐらいは世間の厳しさを知る上でSESを選ぶのも1つの手だと思います。
ですが、SESは所詮便利屋なので将来の選択肢としては通過点、と思った方が良いです。
現在SESで働いておられる方で転職を考えているならば、以下のIT技術者向け転職サイトを利用してみてはいかがでしょうか。
参考
転職するならリクナビリクナビ
参考
【公式】マイナビ2023 – 【1/11】予約リスト利用開始。マイナビ
モグラビト
質問などありましたら、お気軽にお問合せください。