【Webシステム開発】MySQLをインストールしてデータベースを準備しよう!

Webシステム開発講座へようこそ!
今回は、いよいよデータベースに接続するための環境構築を始めていきます。データベースの接続は複雑ですが、できるようになると本格的なWebシステムへの開発に近づいてきますので、頑張りましょう!!

この記事は次のような方におすすめです:

  • JSPやサーブレットをこれから学ぼうとしている方
  • SEとして新たなスキルを身につけたい方
  • 自身のWebシステムにデータベース接続を行いたい方

前回の画面作成の記事をまだご覧になっていない方は、こちらからご確認ください。

データベースについての基礎知識

そもそもデータベースって何?

データベース(DataBase)は、データを効率的に整理し、必要に応じて検索や管理がしやすくなるようにするためのシステムです。例えば、顧客情報を管理する場合、データベース内の「顧客」というテーブルには、各顧客の名前や住所、連絡先といった情報(レコード)が格納されます。

データベースを操作するための言語をSQL(Structured Query Language)といいます。SQLを使って、データの追加、更新、削除、検索などの操作を行います。

SQL言語の勉強についてはコチラの本が非常におすすめです。この本は練習問題が豊富で、実践的なスキルを身につけるのに役立ちます

MySQLとは?

MySQLは、Oracleが開発しサポートしているオープンソースのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。MySQLはスケーラビリティが高く、ウェブアプリケーションからエンタープライズシステムまで幅広い用途で利用されています。オープンソースであるため、無料で利用でき、コミュニティによるサポートも充実しています。

MySQLをダウンロード・インストールしよう

MySQLのインストール手順をステップごとに紹介します。

STEP.1
公式サイトよりMySQLをダウンロードする

公式サイトのMySQL Community Downloadsから、、MySQL Installerをダウンロードします。Windowsを使用している場合は「Windows (x86, 64-bit), MSI Installer」、ヴァージョンは「8.0.40」を選択しましょう。こちらはリリース後も安定しているので、初心者にも最適なヴァージョンになります。

STEP.2
MySQLのインストール
インストールは基本的に「next」で進めて頂いて大丈夫です。「Setup Type」では、一般的な「full」を選択しましょう。

他にも「Accounts and Roles」ではパスワードを聞かれますが、こちらでは任意のパスワードを記載しましょう。パスワードは忘れると大変なので必ず安全な場所に記録しておきましょう。例えば、パスワード管理ツールを使用すると安全です。

ここまで終えればインストールが始まります。環境によりますが、通常10~20分ほどで完了します。

STEP.3
インストールの確認
インストールが完了したら、C:\Program Files\MySQLに以下のフォルダがあることを確認します。

  • MySQL Router 8.0
  • MySQL Server 8.0
  • MySQL Shell 8.0
  • MySQL Workbench 8.0

上記フォルダがあることを確認できれば、次はコマンドプロンプトでも同じように確認してみましょう

  1. コマンドプロンプトを起動します(Windowsボタン+R)で「cmd」と入力します。
  2. ヴァージョンを確認するコマンドを実施します。
    mysql --version

    ここで結果が「mysql Ver 8.0.40 for…」となれば成功です。

次の章では、A5:SQL Mk-2を使用して、MySQLのインストールが正しく行われたかどうかを確認する方法を紹介します。これにより、データベースの作成やクエリの実行が正常に行えるかをチェックします。

A5Mk-2をインストールしてMySQLの動作確認をしよう

A5Mk-2は、今後のデータベース開発において頻繁に使用するため、インストールを推奨します。A5Mk-2を使えば、SQLの実行やテーブル編集が簡単に行えるので、効率的に開発を進めることができます

A5Mk-2とは?

5Mk-2はデータベース開発を支援するフリーソフトです。SQLの実行、テーブルの編集、ER図の作成など、データベースの設計や管理に必要な機能が揃っています。これにより、データベースの操作が直感的かつ効率的になります。

A5Mk-2をインストール

STEP.1
公式サイトよりA5Mk-2をダウンロードする

公式サイトで「Vectorからダウンロード」を選択、Windowsを使用している場合は「Windows (x64 edition)」でダウンロードします。正しいバージョンを選択することで、互換性の問題を防ぐことができます。

STEP.2
指定位置にフォルダを配置

ダウンロード後のファイルを展開し、「a5m2_2.18.4_x64」をC:\Program Filesに配置します。この位置に置くことで、他のユーザーとの環境共有やシステム整合性が保たれます。

STEP.3
初期設定をしよう

C:\Program Files\A5Mk-2フォルダ内にある「A5Mk-2.exe」をダブルクリックして起動します。

ショートカットの作成(推奨)
A5Mk-2を頻繁に使用することを考慮し、デスクトップやタスクバーにショートカットを作成することをお勧めします。これにより、A5Mk-2へのアクセスが簡単になり、作業効率が向上します。

最初の起動時には以下の画面が表示されますが、内容を以下のように変更します。

  • 「設定ファイル(ポータブルモード)」にチェック(推奨)
    データがA5Mk-2フォルダ内に保存されるため、チーム内でのデータ共有やバックアップが容易になります。
  • 「起動時に表示する」のチェックを外す(推奨)
    起動時に毎回DB選択画面が表示されなくなり、作業がスムーズになります。
  • 「起動」ボタンをクリック

パスワード設定
「起動」ボタンを押した後、パスワード設定画面が表示されます。この設定はポータブルモードを選択したことでセキュリティの観点から求められるものです。セキュリティ向上のためパスワードを設定することを推奨しますが、設定しない場合でも動作に問題はありません。

STEP.4
データベース接続
  1. 起動後に新規データベース接続の確認画面が表示されるので、「OK」をクリックして進めます。
    ※万が一この画面を閉じてしまった場合は、データベース一覧を右クリックし、「データベースの追加と削除」を選択してください。
  2. 左下の【追加】ボタンをクリックします。
  3. 表示されるDBの一覧から「MySQL/MariaDB(直接接続)」を選択します。
  4. 「パスワード」欄に、MySQL構築時に設定したパスワードを入力し、【テスト接続】をクリックして接続を確認します。
  5. テスト接続が成功したら、【OK】ボタンをクリックしてデータベースの追加を完了させます。
STEP.5
SQL実行で動作確認をしよう
最後に、動作確認として以下のSQLを実行し、「Account_Master」というテーブルを追加します。

  1. 画面上部のデータベース選択箇所で先ほど追加したデータベースを選択します。
  2. 画面上部のSQL入力エリアに以下のSQL文を入力します。
    CREATE TABLE Account_Master (
        AccountID INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY, -- アカウントID
        UserID INT NOT NULL, -- ユーザーID
        UserName VARCHAR(50) NOT NULL, -- ユーザー名
        Password VARCHAR(255) NOT NULL, -- パスワード
        RoleID INT, -- 権限ID
        Remarks TEXT -- 備考
    );
  3. 入力が完了したら、画面上部の【実行】ボタンをクリックするか、キーボードの Ctrl + Enter を押してSQLを実行します。
  4. 実行が完了したら、以下のSQL文を実行して、テーブルが正しく作成されたことを確認します。
    SELECT * FROM account_master

今回の講義では、データベースの構築について学びました。次回の記事ではMySQLを操作してユーザーの追加を行いましょう。

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